こんにちは
LSO総合司法書士事務所の沖中です
今回は、離婚時の「慰謝料の相場」についてお話していきます。
慰謝料が請求できる場合、その額の相場はどれくらいなのでしょうか?
基本的には話し合って決めますが、相場が分からなければ、話し合いも進まないですよね。
また、相場が分かっても、互いに合意できなければ、法の力を借りるほかないのが現状です。
そのような場合の参考として、以下お読み下さい。
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離婚コラム
公開日: 2019.05.13
最終更新日: 2019.05.13
こんにちは
LSO総合司法書士事務所の沖中です
今回は、離婚時の「慰謝料の相場」についてお話していきます。
慰謝料が請求できる場合、その額の相場はどれくらいなのでしょうか?
基本的には話し合って決めますが、相場が分からなければ、話し合いも進まないですよね。
また、相場が分かっても、互いに合意できなければ、法の力を借りるほかないのが現状です。
そのような場合の参考として、以下お読み下さい。
01
慰謝料の相場は、一般的には50~300万の間で認められることが多く、
500万円以上が認められることは稀とされています。
ふり幅広すぎますよね・・・(笑)
というのも、慰謝料の算定はケースバイケースだからです。
裁判所の決定によって慰謝料を定める場合、
「離婚に至った原因行為の内容」「結婚の期間の長さ」「相手方の資力・収入」等、
さまざまな事情を総合的に考慮して決定されます。
例えば、慰謝料の金額は、離婚に至った原因行為が悪質である、結婚している期間が長い、
相手の収入が多いなどの理由で大きくなる傾向にあります。
単純に、「辛かった」と主張するだけでは説得力に乏しいため、証拠が必要となります。
精神的苦痛からうつ病などの病気になってしまった場合には、「診断書」などの証拠が有用になります。
浮気・不倫の完璧な証拠を得たいのであれば探偵に依頼しましょう。
以下はあくまでも参考程度にご覧下さい。
○浮気・不倫 100~300万
○悪意の遺棄 50万~300万円
※悪意の遺棄…理由のない別居、生活費を渡さない、健康な夫が働こうとしない
○暴力(DV) 50-500万
○性行為の拒否 0-100万円
○突然離婚を言い出された 0-100万
02
話し合いでまとまらなかった額について、仮に裁判所にその決定をお願いする場合、
どのようなことが判断基準になるのでしょうか?
今からお話する内容は、当然でしょ!と思うことが多いですが、一通りは目を通してみて下さい。
不倫やDVなど慰謝料請求の原因になる行為を高頻度で行われていたり、長期間続いていたりした場合は、
精神的苦痛が大きいとして慰謝料も高額なりやすいと考えられます。
逆に、一度きりの場合は、故意ではなかったと判断されるケースもありえます。
裁判所の過去の判断では、数ヶ月(~3ヶ月程度)なら短く、年単位(1年~)の場合は長いと判断されます。
婚姻期間が長いほど、より精神的苦痛を与えたと判断され、慰謝料の金額が高くなる傾向にあります。
目安ですが、短期間が5年以下、中期間が6年~10年以下、長期間が10年以上の婚姻期間と言われています。
また、夫婦関係が円満であればあるほど、夫婦関係に与えたダメージが大きいと判断され
慰謝料が高額になる可能性があります。
しかし、以前から夫婦関係がよくなかった場合は、円満であった場合と比べればダメージが小さいと判断されます。
元々、夫婦関係が冷え切っていた場合、慰謝料請求が認められないかもしれません。
有責者の年齢が高い場合、支払い能力がある場合、社会的地位が高い場合は慰謝料の金額が高くなることがあります。
慰謝料が低すぎると、社会的に許されてしまう・再発の可能性が考えられるからです。
また、不倫について、責任ある者は相当の支払義務が認められるべきである、
という考えから不倫相手にも慰謝料の支払義務は存在します。
子供がいる場合、慰謝料が高額になる傾向にあります。未成熟の子供は両親の存在を必要としているのに、
一方の親の勝手な行動によって正常な関係が築けなくなるからです。
また、子どもの人数や影響の程度も考慮され、金額が変動します。
不貞行為があった場合の、不倫相手からの謝罪の姿勢がなかった場合、慰謝料が増額される要因になります。
逆を言えば、謝罪の姿勢を見せているような場合は減額されることもあります。
03
今回は慰謝料の相場についてお話ししました。
どのような場面で慰謝料は高くなり、また低くなるのか、大体の想像はつきましたでしょうか?
慰謝料の金額に規定はありませんが、相場は存在しますので法外な請求はしてはなりません。
慰謝料欲しさに無謀な請求をするとトラブルに繋がります。
つまり、「互いに折れるところは折れる」これが肝になってきます。
最後までご精読ありがとうございました。
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