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家族信託とは
信託って?
信託とは、お金や不動産など大切な財産を自分の信頼できる人に託し、自分で決めた目的に従って、自分や家族などのために管理・運用してもらう制度です。
「信託」という漢字の通り、信じている人に財産を託して、それを管理活用してもらうということです。
家族信託とは?
信託と聞くと、信託銀行をイメージされる方もいらっしゃるかもしれません。
信託銀行のように受託者(この場合の信託銀行)が信託報酬を得て、営利目的で行う信託を「商事信託」といいます。
それとは違い、一般の人が営利を目的としない信託を「民事信託」、さらに、その民事信託の中でも家族のために行う信託を「家族信託」といいます。
家族信託は、家族の生活を支えたり、家族に財産を承継したりするための信託です。
次のような場合に、家族信託が利用されています。
認知症の妻に、自分が死んだ後は妻に財産を残したい。
財産を渡せても、妻は自分の財産管理はできないため、子どもに管理をしてもらいたい。
子どもに知的障害があるが、自分たちが認知症になったり、死んだりした後に子どもの生活が保障されるか不安。
親から代々受け継いでいる不動産がある。
自分が死んだら、妻に行き、その後妻が亡くなったら妻の親族へ渡ってしまう。
妻が亡くなった後は、自分の甥にその不動産を渡したい。