お勧め本のご紹介「今日から成年後見人になりました」
執筆者;金光
公開日;2016/11/4
更新日;2016/11/15
こんにちは
LSO総合司法書士事務所の金光康太です。
成年後見申立てについて検討されている方には、
「後見人のお仕事って何をすればいいんだろう?」
「成年後見制度がはじまった後、私は後見人のお仕事を上手くできるのか??」
などなど、気になって悩んでいらっしゃる方が多いのではないでしょうか。
今回は、そんなお困りの方にお勧めの書籍をご紹介させて頂きます。
「今日から成年後見人になりました」
今日から成年後見人になりました 単行本(ソフトカバー) – 2013/11/28
発売日: 2013年11月
著者/編集: 児島明日美, 村山澄江
出版社: 自由国民社
私と同じ、司法書士の児島先生、村山先生が書かれていらっしゃる本です。
成年後見制度の基本的な説明から、成年後見人のお仕事の説明を中心にイラスト付きで分かりやすく解説して下さっています。
また、成年後見人のお仕事だけではなく、保佐人、補助人の仕事から、任意後見制度の紹介まで分かりやすい言葉で説明されています。
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特にお勧めのポイント
特に本書籍でお薦めしたい点は成年後見人のお仕事に詳しく言及されているところです。
成年後見人の仕事は大きく分けて、以下の2点です。
・財産管理
・身上看護
言葉で書くと簡単なのですが、この仕事について具体的に後見人はどう携わっていくのか説明するのは難しいです。
本書では、特にこの成年後見人のお仕事について、どう進めていくのかサンプル付きで解説されているのでイメージし易く分かりやすい内容となっています。
また嬉しいのが最初の成年後見人のお仕事、つまり初回の事務報告書についても詳しく紹介されているところです。
初回の事務報告書は、後見人に就任してから原則1ヶ月以内に提出しないといけません。
後見人に就任された方が苦労するのは、この初回の事務報告書の提出だと思います。
特に親族であっても、これまで別々に暮らしていて、申立て時において本人の財産関係がほとんど分からなかった方には、なおさらのことだと思います。
本書ではその初回の事務報告書にも言及しているので、突然後見人に就任された方には有り難い内容となっています。
最後に
私も成年後見申立てのお手伝いをしていますが、依頼者に分かりやすく後見人の仕事を説明するのは簡単ではありません。
当センターでは、相談にいらっしゃた方には、報告書等のサンプルを、お見せしてイメージし易いように説明していますが、相談時間内では説明できる範囲は限られています。
なので、成年後見申立について悩んでいる依頼者の方には
「一度落ち着いて成年後見制度について考えられてみてはいかがですか?」と、本書をお薦めしています。
もちろん、新規に後見人に就任された方に対しても、基本的な後見人のお仕事は、本書をお読み頂き理解して頂くと、後見人就任からの手続きがスムーズにいくと思います。
とてもお薦めですので、良ければご一読下さい。
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当センターでは、申立てのみのご相談、ご依頼も多数お受けしております。
また、大阪府内の家庭裁判所への申立事件だけではなく、他府県の成年後見申立も受任しております。もちろん依頼者の本人確認、意思確認のために弊事務所に来所して頂く必要がありますが、事情によっては出張相談も、対応可能です。
成年後見のご相談は、大阪成年後見申立センターに、是非お任せ下さい。
以下に、当センターの人気記事ランキングも記載しておりますので、ご参照下さい。
以上、宜しくお願い致します。