[必読]認知症の方の預貯金解約・引き落としにはご注意を


こんにちは。
LSO総合司法書士事務所の金光康太です。


先日、車椅子を押して介護者(成年被後見人)を某所へ移動するお手伝いをしました。成年後見人(私)は、原則として実際の介護などを行うことはないのですが、今回は入所施設の見学ということで私も付き添うことになったのが背景です。車椅子を押し、電車に乗ったりもしたのですが、力も使いますし、なかなか苦労しますね。介護施設のスタッフの方は、車椅子操作も簡単そうにされていますが、一種の技能だと思います。尊敬です。

さて、当センターには認知症に関わるご相談を数多くお受けいたします。
そのなかで、最も多い相談の一つが「認知症になった親族の預金を解約したい、引き出したい」というものです。
具体的には、相談者の方は認知症になった親族(以下、「本人」という)の介護施設や、病院等の入所費用にあてたい、しかし金融機関が預金の引き出し、解約に応じてくれない。。という内容です。

<ここで知っておきたい大切なこと>
まず結論として本人が認知症(意思能力が欠く状態)になった場合、成年後見制度を利用し、本人のために成年後見人を選任しなければ、預金の引き出し、解約はできません。

いつも相談者の方には、残念ですが・・と前置きしてお答えするのですが

・本人のために預金を利用することが明白(例:施設入所のための契約書がある等)
・本人との親族関係が明白(戸籍謄本を提出して親子関係が書類上も分かる場合)woman_shock

 
以上のような場合でも、成年後見制度を利用しなければ、預金の引き出し、解約を行うことはできません。

本人の預金は、本人の財産です。例え身内の方であろうとも、本人の意思が確認できない以上、その預金を引き出し、解約する権利はないからです。
このような場合には、成年後見の申立を行い、成年後見人が本人に代わって預金の解約、引き出しを行う必要があります。

<本人のキャッシュカードがあり、暗証番号も知っている場合は?>
この場合、ATMで預金を引き下ろすことが可能でしょう。但し、この場合でも事前に了承を得ていた場合を除き、本人の意思によらず預金の引き落とすことはできません。

将来的に本人のために成年後見人が就任した場合、特に司法書士、弁護士等の専門職が後見人に就任して、本人の財産について調査を行った場合などには、親族が行った預金の引き落としについて、追及を受けることもあります。

また相談者の方は、本人のためと思い本人のためにお金を引き落とした場合でも、他の親族、特に本人の相続人となる親族の方から後々クレームが入る恐れもあります。例えば「あいつは認知症の母の預金を私的なことに利用するために勝手に引き下ろした!」等といった相談は、相続相談会では、良く聞く話です。

もし既に、認知症の親族の預金を引き出した方がいらっしゃる場合は

・いつ誰が引き出し、何の目的で使用したかメモをする
・本人の為に使ったことを証明する契約書、領収書は必ず保管しておく

これを必ず守っておいて下さい。

本来は成年後見制度を利用すべきことです。誰にも後ろ指さされないように、資料は保管しましょう。

<今回のまとめ>
認知症の方の預貯金解約・引き落としには、成年後見制度を利用しましょう!

 

☆余談です☆

繰り返しになりますが、認知症の方預金の引き出し、解約は成年後見制度を利用しないとできません。
しかし相談者のお話しを伺っていますと、介護施設等の施設費用に関しては、定額自動送金により本人に代わって身内の方が成年後見制度を利用せずに手続きを行うことができる場合があるようです。金融機関名は伏せますが、契約書や戸籍を提出し本人のため使用すると分かる書類があればOKなようです。
これは私の推測ですが、この手続きはその金融機関担当者の判断ではないかと思っています。本来は原則通り成年後見制度を利用するべきです。しかし金融機関サイドも相談者の便宜を考え、難しい判断なのでしょうね。ですが、このコラムにも記しましたが、他の親族の意見調整という意味では、本人の意思に伴わない契約は差し控えるべきです。

 

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